それは土星の環(リング)の描写だ。以下では iPad での再現画面を掲載するが、各アプリには iPad 版と iPhone 版があり、いずれも同じ挙動であった。
土星の環は、約30年周期で傾きが変化する。2009年には地球に対してほぼ真横を向いていたが、現在は幾分傾いている。このことを念頭に置いて比較画像をご覧いただきたい。
参考:土星の環の見え方(ぐんま天文台)
Starmap:2012年3月12日の土星 |
せっかく衛星の位置を完璧にシミュレーションしてくれているのに、これはもったいない。
Star Walk:2009年9月4日の土星 |
結局、Star Walk も1つの土星画像を星図に貼り付けているだけらしい。
Pocket Universe:土星的な何か |
いやあ、このテクスチャで傾きだけは再現していたら驚くよ。…もうちょっと頑張れ。
iステラ:2012年3月11日の土星 |
2012年3月11日の土星はこのとおり。環が北側の面を見せていることに注目。これが正しい姿である。Star Walk と Pocket Universe は逆になっていた。
iステラ:2009年9月4日の土星 |
ちなみに土星に限らず、全ての惑星は自転速度や地球から見た傾きを考慮した表示がなされている。
衛星の位置も確認したいことがあるので、観望会では今までどおり Starmap との併用になりそうだ。しかしその Starmap が環を再現していないことに気づいたのは少しショック。
※なお、私自身 iステラとはそれなりに縁がある立場なのだけど、本記事は気づいたことをありのままに書いただけで、他意は無い。あくまで一つの検証記事として参考にしていただければと思う。
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